レクチャー・シリーズ
地域芸能のマネジメントを設計する 第4回
インフォメーション
第4回「被災地から考える地域芸能の持続可能性」
日時 2020年1月11日(土) 10:00~14:00
場所 沖縄県立図書館 4F交流ルーム
講師 呉屋淳子(沖縄県立芸術大学准教授)
千田祥子(公益財団法人 音楽の力による復興センター・東北 シニア・コーディネーター)
定員 15名
参加費無料(要事前申し込み)
こちらの申し込みフォームからお申し込みください。
概要
無形文化財あるいは無形民俗文化財の「保護」という文脈の中で、地域芸能におけるアートマネジメントの必要性はほとんど語られてきませんでした。しかし、官民挙げての「文化資源」「地域資源」の「活用」が語られる現在、地域芸能は、地域の担い手だけのものでなく、行政や観光など様々な立場の人々がかかわるものとして、また地域社会の「内側」と「外側」の論理が交渉する場として捉え直されつつあります。レクチャー・シリーズでは、そうした現状を振り返りながら、地域芸能をマネジメントする新たな理論を講師とともに練り上げていきます。
プログラム
レクチャー・シリーズ第4回には、呉屋淳子(沖縄県立芸術大学)と千田祥子さん((公財)音楽の力による復興センター・東北)にご登壇いただきます。
テーマは「被災地から考える地域芸能の持続可能性」。現代社会の中で、地域芸能が置かれた状況を踏まえた上で、その持続可能な未来を描くために、東北・宮城県の被災地における地域芸能の取り組みについて、文化人類学とアートマネジメントの視点から考えていきます。午前の部は、呉屋さん、千田さんのレクチャー、午後の部には、お二人と受講生の皆さんによる総合討論を予定しています。
皆様のご参加をお待ちしています。
【プログラム】(予定)
10:00~11:00 レクチャー① 「『学校芸能』の現在――地域芸能を学校で教え伝えること」(呉屋淳子)
11:00〜12:00 レクチャー② 「『復興コンサート』のマネジメントからみる地域の持続可能性」(千田祥子)
12:00〜13:00 休憩
13:00~14:00 総合討論(呉屋淳子 × 千田祥子 司会: 向井大策)
呉屋淳子(ごや じゅんこ)
沖縄県立芸術大学音楽学部准教授。専門は文化人類学と民俗芸能研究。民俗芸能を創造する「場」としての学校に着目しながら、朝鮮半島、南西諸島、近年は東北地方の学校で調査研究に従事している。著書に「『学校芸能』の民族誌」(2017)、高倉浩樹・山口睦編『震災後の地域文化と被災地の民俗誌』(2018)がある。
千田祥子(ちだ しょうこ)
(公財)音楽の力による復興センター・東北 シニア・コーディネーター。2001年より(公財)米沢上杉文化振興財団事業企画員として、山形県米沢市の伝国の杜・置賜文化ホールの自主事業を担当。2013年より現職。東日本大震災により甚大な被害を受けた岩手・宮城・福島3県を活動範囲とし、プロのクラシック演奏家と共に出向く「復興コンサート」は900回を数える。